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アフリカ通い

15年通ってました 2020年のパンデミックの前まで、梅田洋品店の梅田昌恵は2006年から毎年アフリカ諸都市へ直接訪れて布や雑貨の買い付けをしていました。日本では決して見られないような文化、味わえないような食、そして出会った人たち。 思い出の写真とともに、私の知っているアフリカについてのいくつかの事柄を、ご紹介しますね(随時更新します)。 マーケット、工場 アスリート、アーティスト 建築物 食べもの 動物 マーケット、工場 布屋さん アフリカ各地の様々な布屋さんで買い付けをしてきました。珍しい柄を見つけると興奮します♪ プランテーン市場 コートジボワールのアビジャンの市場にて。大きいバナナ…というか、「プランテーン」です。生食用ではなく加熱用の果物。アフリカはじめ熱帯地域では主食として調理されます。「プランテーン・チップス」もよく売っていて、私は大好きです。 プリント布工場 ガーナではアフリカンプリント(ワックスプリント)の工場見学の機会に恵まれました。スタッフの方が親切に案内してくださいました。機械プリントだけでなく、昔ながらのハンドプリントの作業風景も見ることができてよかったです。 アスリート、アーティスト マイケル・エッシェン(ガーナ/サッカー選手) 2008年アクラのホテルにて。ちょうどランチ中だったガーナ代表「ブラックスターズ」と面会。当時チェルシーFC所属だったエッシェン(エシアン、エシエン)選手はのちにACミランで本田圭佑選手のチームメイトになりました。 チウォニーソ(ジンバブエ/ムビラ奏者・歌手) 2000年ごろからの友人チー。2013年にハラレの彼女の家で再会できましたが、その数ヶ月後に病気で亡くなってしまいました。この写真の通りの元気そうな様子だったのに、突然のことでした。 アシャ(左)(ナイジェリア/歌手) フランスをはじめ、欧州でセンセーションを巻き起こした歌手。お会いしたのはアフリカではなく、東京の渋谷。2008年、彼女の初来日公演の会場にて物販で参加させていただいたときです。 オリバー・ムトゥクジ(ジンバブエ/歌手) こちらも東京で。昔からよく聴いていたミュージシャンの2013年の来日公演。お会いすることができて、感激しました。 スレイマン・ケイタ(セネガル/画家) セネガルを代表する画家。ある用件で現地で電話連絡したのですが、親切にもゴレ島のアトリエとご自宅に招いてくださいました。美しい作品が陳列された、まるで美術館のようなお宅でした。2009年のことです。ケイタさんは2014年にお亡くなりになりました。 ウィリー・ベスター(南アフリカ/彫刻家) ベスターさんは主に使用済みの鉄を素材として芸術作品を発表しています。2016年のケープタウンで、幸運なことにベスター邸に招かれました。外観も内装も、家そのものがアート作品のようで驚きました。このときは新しい美術館のための出品準備で多忙にも関わらず、車で私を宿まで送ってくださったほど親切な方でした。 建築物 グレート・ジンバブエ遺跡 日本の平安時代ごろに作られた石造建築物です。写ってるのは「大囲壁」。「アクロポリス」と呼ばれる丘の上の廃墟もあり、ひたすら登って疲れました。 「工事中」の道路標識 ガーナのアクラにあることを現地在住のSさんに教えられ、対面。 なにかの妖精でしょうか。 ウィリー・ベスター邸 アーティストの項でご紹介したベスターさんの芸術的な家です。 家の中にも作品がたくさん飾られてました。 ザ・ニュー・アフリカ・シュライン 2017年のナイジェリアのラゴスにて、ライブハウス「シュライン(聖堂)」も訪れました(1977年に軍隊に破壊されたのち、再建)。訪れた日はちょうどアフロビートの祖フェラ・クティの長男フェミのライブがある日でしたが、鑑賞は断念(でもその翌年、たまたまスペインで鑑賞できました)。 昼前に訪れたのですが、会場内はお酒と違法なあれこれを楽しんでいる人々がいました。違法なあれこれは「ポリスも買いにくるので捕まらない」と地元の方が言ってました。 食べもの インジェラ エチオピアで毎日食べてました。テフというエチオピア原産の雑穀を発酵させてつくる、すっぱいクレープです。肉や豆のワット(煮込み)といっしょに食べます。巻いた状態のものを「すっぱいおしぼり」と個人的には呼んでます。 コーヒー エチオピアはコーヒー発祥の国だけあって、カフェの多さが目につきました。目の前で煎ってくれるレストランも。どこで飲んでもカップは小さめで、ヨーロッパのカフェで出てくるようなお椀サイズではありません。砂糖入りで出される場合も。数人のエチオピア人に訊いたところ、家で外で、なんだかんだで毎日9杯以上飲むと言ってました。 マンゴー 毎日のように市場や屋台で買って、宿で食べます。この果物の皮をむくことが、アフリカ通いの最大の目的かもしれません?? サザ アフリカ東部から南部では、主食は穀物(主にトウモロコシ)の粉をお湯で練った食品です。ジンバブエではサザと呼ばれてます。 ウガリ こちらもトウモロコシもしくはキャッサバの粉を練ったもので、ケニアで食べました。見た通り、お粥というよりお団子で、ナイフで切れるほどの固さ。 プランテーン 先ほども出てきた「調理用バナナ」のプランテーン。食感も調理法もジャガイモのようなものです。 動物 キリン 座っているキリンをご覧になったことはありますか?。私はジンバブエで、あります。安全が確保されてないと座らないらしいのですが、目の前に人間(車の中ですが)がいても気にしないほど慣れてしまったのでしょう。数分後、おもむろに立ち上がり、去って行きました。 シマウマ これもジンバブエの国立公園で。じっと物思いにふけっているかのように立っていました。ちなみに、縞模様には害虫除けの効果があるとか。 カメレオン ジンバブエの首都ハラレの知人の家の前にいた野生のカメレオンです。片眼がウィンクしてるように見えますが、たぶん後方を見ているのでしょう…。 ゾウ コートジボワールのアビジャン動物園(フランス語でzooは「ゾォ」)にいたゾウさん。ちなみにジンバブエのショナ語でゾウは「ンゾウ」。「アフリカでは国立自然公園がよくあるけど、動物園は珍しい」…というのはわたしの思い込みでした。調べたら意外と各国にあるようです。 まだまだ思い出の写真があるので、このページはまた更新しますね。

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オニャンコポンについて

下記は当店が(趣味でこっそり)運営するツイッターのアカウント「アフリカのことわざ」で人気の句です。 「ニャンコポン神が定めた運命は避けられない」  ガーナ(アカン人) 「うつぶせ寝では、ニャンコポン神は見えない」 ガーナ(アカン人) 「ニャンコポン神が殺さないのに、凡夫が殺そうとしても、あなたは死なない」 ガーナ(アカン人) いずれもガーナのアカン民族のものです。「ニャンコ」が猫を連想させるのはもちろんですが、「アカン」が関西弁を思わせるのも人気の秘密かもしれません。 なお、ツイッターでは字数を減らすために「民族」ではなく「人」で統一してます(アカン人、マサイ人、ズールー人等。「族」は個人的になんとなく違和感があるので使ってません)。 * ちなみに、「ニャンコポン神」という表現は、山口昌男『アフリカの神話的世界』で使用されていたのを拝借しました。この本にはニャンコポン神についての様々な物語が載っています。 ニャンコポンは「オニャンコポン」「ニャメ」とも呼ばれ、字義通りには「偉大なる者」という意味だそうです。全知全能の天空神です。ただし、知り合いのガーナ人に聞いたところ、「人の心のなかにいる」とも。 * ニャンコポン神は、なぜ天空の神となったのか。Wikipedia日本語版の「オニャンコポン」の項にもほぼ同じ説明がありますが、ここではOxford Referenceに書いてあることを意訳します。  そもそもは、天空神オニャンコポンは人々のすぐ近くに住んでいました。しかし、神は空の頂きに引っ越すことを余儀なくされました。というのも、ある魔女がヤムイモを打ち砕くとき、杵を神にぶつけてしまったからです。  魔女は何が起こったのかを理解すると、すべての臼を集めて積み重ねるよう、子どもたちに指示しました。 子どもたちは、できる限りのことをしましたが、オニャンコポンに到達するためには臼があとひとつ必要でした。魔女は子どもたちに言いました。積み重なった臼のいちばん下からひとつ抜いて、それを使いなさい。子どもたちはそうしました。積み重なった臼はぐらつき、崩れ落ちました。転がる臼が多くの人を殺しました。  この事件以来、「偉大なる者」は人々から遠く離れたままです。しかし、近づきにくい者とは決して見なされていません。精霊アボソムたちにはそれぞれに司祭がいて人間との仲介をしますが、オニャンコポンに司祭はいないからです。 英語原文ではキリスト教の伝統からか、神の代名詞がheとなってましたが、オニャンコポンに性別は無いようです(ガーナ在住Sさん調べ)。 また、阿部年晴『アフリカ神話との対話』によれば、同じような話はガーナ以外の西アフリカ諸国にもあるようです。 なお、こちらが現在もガーナで日常的に使われている杵と臼(と魔女…ではないです!)。 * たまに聞かれるのが、「ニャンコポン」と「オニャンコポン」のちがいです。オニャンコポンの「オ」は日本語の敬語の接頭辞「御」を思わせます。「お礼」「お箸」などの。 でも、いつもガーナでお世話になっているSさんによれば、たんに「方言の違い」と考えればいいそうです。「マックとマクド」、「ヤマザキさんとヤマサキさん」のようなものでしょうか。 いずれにせよ、日本人にはオが付いた「オニャンコポン」のほうが好まれてるようですね。漫画『進撃の巨人』やゲーム『逆転裁判』の登場人物、アニメの作品名、競走馬の馬名にも使用されています。 負けたホープフルSを糧に会心の勝利!きのうの京成杯を鮮やかに差したオニャンコポン=菅原明良騎手。このガッツポーズでした。昨年、涙の東京新聞杯(カラテ)に続く重賞2勝目。デビューから31、30、75勝。4年目シーズンの今年は飛躍が期待できる若手です。#オニャンコポン #菅原明良 pic.twitter.com/DkZUO6s6Rr — 日刊ゲンダイ 競馬 (@gendai_keiba) January 17, 2022 * とりあえず、今日はここまで。 後日書き足し、書き直しするかもしれません。 2022/02/18 関連記事:アフリカのことわざ

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作品紹介「セミオーダー/ポケット付きワイドパンツ」

こんにちは、梅田洋品店です。 今回ご紹介するのはセミオーダーの「ポケット付きワイドパンツ」です。 布柄はもちろんですが、幅(もも幅、裾幅)もS・M・Lの3サイズからお選びいただけます。 私、梅田がサンプル(型見本)を履き比べた写真です。 写真では特に裾幅を見ることでサイズの違いがわかるかと思います。 ウエストは ゴムと紐で調節できます。 丈は足首の長さにすることで、「脚長効果」やエレガントさを引き出せますね。後ほどご案内するように、お好みの長さに調整いたします。 まずは「Sサイズ」ご着用のお客さまスナップをご紹介します。 以下は「Mサイズ」です。SとLの中間の幅の長さです。 そして最後に「Lサイズ」です。最も幅が広いデザインです。 丈は変更できますので、ご注文の際にご希望の長さをお知らせくださいね。 ★足首丈にする場合の目安身長150cm 股下60cm~65cm身長155cm 股下65cm~69cm身長160cm 股下69cm~72cm 以上、梅田洋品店の「ポケット付きワイドパンツ」のご紹介でした。参考にしていただけたら幸いです。 アトリエはもちろん、オンラインショップでもオーダー可能ですので、ぜひご検討くださいね。

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作品紹介「セミオーダー/ポケット付き七分袖シャツワンピース」

こんにちは、梅田洋品店です。 今日はセミオーダー作品の「ポケット付き七分袖シャツワンピース」をご紹介します。 袖ぐりはぴったりしてますが、肩の前後の切替部分からギャザーを入れることで腕を動かしやすくしました。 共布の細いベルトもお付けしています。 もちろん、そのままふわっと着たり、前ボタンを外したり、上にカーディガンを羽織ったりするなど、様々に着こなしを楽しめます。 「カンガのバルーンスカート」を履いて、シャツワンピースをコートのように。 革ベルトをつかった素敵な着こなし。 基本は七分袖ですが、変更もできます。 袖にはスリットを入れてます。下にカットソーを着ても◎。   セミオーダー「ポケット付き七分袖シャツワンピース」、いかがでしたか。参考にしていただけたら幸いです。 アトリエはもちろん、オンラインショップでもオーダー可能ですので、ぜひご検討くださいね。

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アフリカのことわざ

ことわざとは、言葉を食べやすくさせる椰子油のようなもの チヌア・アチェベ(ナイジェリアの作家) 梅田洋品店は「アフリカのことわざ」をツイッターで配信しています。 思わず「うーん、深い!」とうなってしまう諺・箴言・格言の数々。集めたコトバは600句以上(2021年9月現在。少しずつ追加してます)。 その中から「リツイート」や「いいね」されて反響が多く、なるべくアフリカの地理や文化が感じられるようなものを17句ほど選び、ここで紹介します!

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