梅田洋品店について


梅田洋品店のアトリエ兼店舗は東京・文京区の茗荷谷みょうがだに駅徒歩7分、小石川植物園近くにあります。

店主自身がバイヤー&デザイナーとして、アフリカ諸国へ布を買い付けに訪れ、「アフリカワイイ」をテーマに、アトリエにてオリジナルのワンピースやバッグを仕立てています。

梅田昌恵のプロフィール

オーナー

オーナーの梅田昌恵うめだまさえは北海道出身の服飾作家です。札幌で洋裁を学び、ジンバブエ共和国にて手工芸技術指導。帰国後に東京で「梅田洋品店」起業。趣味はアフリカの食、音楽、文学、美術、手仕事などの文化(アフリカルチャー)を楽しむこと、料理、旅行、海外ドラマ鑑賞、骨董市、和服、編み物、チャリティーなど。


梅田昌恵と梅田洋品店のあゆみ


1.はじめての「アフリカ」

梅田昌恵は札幌で事務の仕事をしながら、洋裁の勉強をしてました。その頃は「町のお洋服屋さん」としての独立を夢見てました。

海外旅行が好きだったことから、会社の上司が教えてくれたのが海外ボランティアの募集広告。

手工芸技術指導や販売支援のために、初のアフリカ大陸、ジンバブエ共和国へ飛び立ちました。2000年のことです。

はじめてのアフリカの印象は「景色や気候は夏の北海道とあまり変わらないかも?」。日本でイメージしていたのとは少しちがいました。

2年間の滞在のあいだに、南アフリカやザンビア、タンザニアなどの周辺国も訪れました。


2.作家活動スタート

ジンバブエから帰国後、東京へ。派遣社員をしながら、服飾デザイン活動を開始。

札幌時代に思いついた「梅田洋品店」という店名をブランド名としました。

ハンドメイド雑貨のお店に作品を置かせていただいたり、イベントに出店したりしました。2004年7月にはオンラインショップも始めました。


3.「カンガのバルーンスカート」&実店舗

アフリカで触れた現地のカラフルな布で何か《アフリカワイイ》ものを作れないかと考えていたとき、タンザニアで入手した「カンガ」でバルーンスカートを作ることを思いつきました。

試行錯誤で縫製に工夫を凝らし、パネル柄を裁断せずにその魅力を活かし、身体のラインも綺麗に見えるデザインの「カンガのバルーンスカート」を完成。

同じころ、「自分で作って自分で売る」ということの楽しさをイベントやオンラインショップで実感したことから、実店舗の立ち上げを決意しました。

店舗探しは難航しましたが、知人のすすめもあり、場所は杉並区の西荻窪を選びました。

そしてついに、2006年4月に路面店をオープン。

翌月には六本木ヒルズ森美術館「アフリカ・リミックス」展のギャラリーショップに「カンガのバルーンスカート」を出品。好評いただき、ショップを続ける自信を得ることができました。


4.アフリカ通い

布の買い付けのために再びアフリカへ行く必要から、数年ぶりにタンザニアを再訪しました。以降毎年アフリカの諸都市へ。

これまでにナイジェリア、ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、シエラレオネ、カメルーン、コートジボワール、ケニア、エチオピア、南アフリカなど訪れました。2013年には11年ぶりにジンバブエ再訪も果たせました。

素敵な布や雑貨、美味しいマンゴー、そして親切な現地の人たちのおかげで、アフリカ通いが続きました。

参考:アフリカ通い(ブログ記事)


5.オーダーメイド

常連のお客さまが増えてきたころ、自然と「オーダーメイド」も承るようになりました。

思えば、「お客さまに好みのサイズ・型・柄を選んでいただいてから裁断と縫製を進める」という方式は、アフリカでよく見る光景です。

「見込み生産」「大量生産」ではない、お客さまとの対話を通した洋服作りです。

セミオーダー」は、いまではすっかり梅田洋品店の主役級のポジションに。


6.南青山、そして茗荷谷へ移転

西荻窪での6年の間に、ウェブや雑誌掲載のおかげで、遠方からご来店いただくお客さまも増えました。

お客さまの声をお聞きし、アクセスのよい都心への移転を決意。同時に、縫製の時間確保のためにアトリエとしての活動も重視することにしました。

そうして2012年に南青山のビルの一室へ移転。2017年には完全予約制に。縫製の時間を確保して製作と販売のバランスをとることができました。

年々作品が増えて手狭になったことから、2021年には茗荷谷へ。西荻窪以来の路面店ですが、引き続きご予約をお願いしています。 


7.各地で展示販売会

2013年頃から、都内のほか、札幌・仙台・名古屋・京都・博多などのギャラリーで定期的に展示販売会を開催するようになりました。梅田自身が会場でディスプレイし、作品を販売しています。

旅行自体が好きなことと、オンラインショップのお客さまと実際に会えることもあり、いつもアトリエを飛び出して出張することを楽しみにしています。 


8.今後の活動

「梅田さんの服を着てると、人に褒められます」
そのようなお客さまの声をはげみに初心を忘れず、服飾作家としてアフリカのテキスタイルをベースにした作品作りを続けていきます。

同時に、社会的に意義のある「受注生産」や「お直し」「アップサイクル」にも注力します。アフリカ各地のクラフト生産者団体のサポートもして、素敵なアクセサリーや雑貨を仕入れます。

もちろん、このオンラインショップも、内容をさらに充実させていくつもりです。

今後とも梅田洋品店をよろしくお願いします。

梅田洋品店のショップカード
  • 2000年 ジンバブエ共和国で手工芸技術指導ボランティア(2002年まで)。
  • 2004年 「カンガのバルーンスカート」を発案。
  • 2004年7月 オンラインショップ開始。
  • 2006年2月 タンザニア訪問。以降毎年アフリカへ(2020年の新型コロナ流行まで)。
  • 2006年4月 東京・西荻窪で路面店を開店(2011年まで)。
  • 2006年5月 六本木ヒルズ森美術館「アフリカ・リミックス」展のギャラリーショップにて作品を出品。
  • 2009年6月 銀座にて作品展。以降、毎年各地のギャラリーで開催。
  • 2010年6月 新宿小田急デパート「MOTTAINAI」展にて作品を出品。
  • 2011年7月 多摩美術大学美術館「アフリカの魂」展ギャラリーショップにて作品を出品。
  • 2012年1月 東京・南青山に移転。
  • 以降、札幌・仙台・名古屋・京都・博多などのギャラリーで定期的に展示販売会。
  • 2018年8月 書籍『アフリカのことわざ』発売(監修に協力)。
  • 2019年 この年までにエチオピア、タンザニア、ケニア、ジンバブエ、南アフリカ、カメルーン、シエラレオネ、セネガル、ブルキナファソ、コートジボワール、ガーナ、ナイジェリアを訪問。
  • 2021年4月 開店15周年
  • 2021年7月 東京・茗荷谷に移転。
  • 2022年1月 台湾台中市のギャラリー「ZASSO草也」のイベント「東京散歩×好物好人」に出品
  • 2023年10月 通算7回目の南アフリカ訪問。3都市(ケープタウン、ダーバン、ヨハネスブルグ)に滞在。
  • 2023年10月 この年はアフリカではなくインドネシアのジャワ島へ。西アフリカのプリント布の歴史的な源流ともいえる「ジャワ更紗(バティック)」をはじめて買いつけ。

メディア掲載「anan」「オレンジページ」「散歩の達人」「ANA SCOPE」など。