梅田洋品店のあゆみ
更新日2018.09.22|公開日2016.07.21
梅田洋品店は東京・南青山(表参道駅8分、根津美術館向かい)にある小さなアトリエショップです。
店主自身がバイヤー&デザイナーとして、アフリカ諸国へ布を買い付けに訪れ、アトリエにてオリジナルのワンピースやバッグを仕立てています。
梅田昌恵のプロフィール
オーナーの梅田昌恵(うめだまさえ)は北海道出身。札幌で洋裁を学び、ジンバブエ共和国にて手工芸技術指導。帰国後に「梅田洋品店」起業。趣味はアフリカの食、音楽、文学、美術、手仕事などの文化(アフリカルチャー)を楽しむこと…のほか、料理、旅行、海外ドラマ鑑賞、骨董市、和服、編み物など。
はじめての「アフリカ」

梅田昌恵は札幌で事務の仕事をしながら、洋裁の勉強をしてました。その頃は「町のお洋服屋さん」としての独立を夢見てました。
海外旅行が好きだったことから、会社の上司が教えてくれたのが海外ボランティアの募集広告。
手工芸技術指導や販売支援のために、初のアフリカ大陸、ジンバブエ共和国へ飛び立ちました。2000年のことです。
はじめてのアフリカの印象は「景色や気候は夏の北海道とあまり変わらないかも?」。日本でイメージしていたのとは少しちがいました。
2年間の滞在のあいだに、南アフリカやザンビア、タンザニアなどの周辺国も訪れました。
作家活動スタート

ジンバブエから帰国後、東京へ。派遣社員をしながら、服飾デザイン活動を開始。
札幌時代に思いついた「梅田洋品店」という店名をブランド名としました。
ハンドメイド雑貨のお店に作品を置かせていただいたり、イベントに出店したりしました。2004年7月にはオンラインショップも始めました。
「カンガのバルーンスカート」&実店舗

アフリカで触れた現地のカラフルな布で何か《アフリカワイイ》ものを作れないかと考えていた とき、タンザニアで入手した「カンガ」でバルーンスカートを作ることを思いつきました。
試行錯誤で縫製に工夫を凝らし、「パネル柄を裁断せずにその魅力を活かし、身体のラインも綺麗に見えるデザイン」を完成。

同じころ、イベントやオンラインショップで「自分で作って自分で売る」楽しさと手応えを感じ、実店舗立ち上げを決意しました。
店舗探しは難航しましたが、知人のすすめもあり、場所は西荻窪を選びました。
そしてついに、2006年4月に路面店をオープン。
翌月には六本木ヒルズ森美術館「アフリカ・リミックス」展のギャラリーショップに「カンガのバルーンスカート」を出品。好評いただき、ショップを続ける自信を得ることができました。
【関連ページ】カンガのバルーンスカート
アフリカ通い

開店の前に買い付けのために再びアフリカへ行く必要があり、タンザニアを再訪しました。以降毎年アフリカの諸都市へ。
これまでにナイジェリア、ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、シエラレオネ、カメルーン、コートジボワール、ケニア、エチオピア、南アフリカなど訪れました。2013年には11年ぶりにジンバブエ再訪も果たせました。
素敵な布や雑貨、美味しいマンゴー、そして親切な現地の人たちのおかげで、アフリカ通いが続いてます。
【関連ページ】アフリカ(ブログ「お針子だより」)
オーダーメイド

常連のお客さまも増えてきたころ、自然と「オーダーメイド(特注品)」も承るようになりました。
思えば、「お客さまに好みのサイズ・型・柄を選んでいただいてから裁断と縫製を進める」という方式は、アフリカでよく見る光景です。
「見込み生産」「大量生産」ではない、お客さまとの対話を通した洋服作り。
オーダーメイドは、いまではすっかり梅田洋品店の主役級のポジションに。
【関連ページ】オーダーメイド・お直し
南青山でアトリエショップ

6年の間に、ウェブや雑誌掲載のおかげで、遠方からご来店いただくお客さまも増えました。
お客さまの声をお聞きし、アクセスのよい都心への移転を決意。同時に、縫製の時間確保のためにアトリエとしての活動も重視することにしました。
そうして2012年に南青山6丁目、根津美術館前のマンション6階に移転。平日は予約制とし、週末中心の営業にすることでバランスをとることができました(2017年12月、完全予約制に移行)。
今後はオーダー受注会や都内ギャラリーでの新作発表会のほか、旅が好きなので、国内各地での「期間限定ショップ」も増やしていきたいと考えてます。
【関連ページ】イベント(ブログ「お針子だより」)
今後の活動
「梅田さんの服を着てると、人に褒められます」というお客さまの声をはげみに初心を忘れず、服飾作家としてアフリカのテキスタイルをベースにした作品作りを続けていきます。
オンラインショップやオーダーメイドもより一層充実させていく予定です。
今後ともよろしくお願いします!
沿革
- 2000年 ジンバブエ共和国へ(2002年まで)。
- 2004年 「カンガのバルーンスカート」を発案。
- 2004年7月 オンラインショップ開始。
- 2006年2月 タンザニア訪問。以降毎年アフリカへ。
- 2006年4月 東京・西荻窪で路面店を開店(2011年まで)。
- 2006年5月 六本木ヒルズ森美術館「アフリカ・リミックス」展のギャラリーショップにて作品を出品。
- 2009年6月 銀座にて作品展。以降、毎年各地のギャラリーで開催。
- 2010年6月 新宿小田急デパート「MOTTAINAI」展にて作品を出品。
- 2011年7月 多摩美術大学美術館「アフリカの魂」展ギャラリーショップにて作品を出品。
- 2012年1月 東京・南青山6丁目に移転。
- 2017年 この年までにエチオピア、タンザニア、ケニア、ジンバブエ、南アフリカ、カメルーン、シエラレオネ、セネガル、ブルキナファソ、コートジボワール、ガーナ、ナイジェリアを訪問。
- 2018年8月 書籍『アフリカのことわざ』発売(監修に協力)。
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