梅田洋品店について
アフリカ諸国へユニークな布や雑貨を買い付けに行き、南青山の小さなアトリエで「アフリカワイイ」オリジナルのファッションアイテムに仕立てています。 もっと詳しく
アフリカのことわざ
更新日2018.09.02
【おしらせ】当店がこっそり(?)管理している@africakotowazaが元となった書籍『アフリカのことわざ』2018年8月発売!
総ルビ&素敵なイラスト。小学生から大人まで手にとってもらいたい本です。
同書にも使えるサイズの「四六判ブックカバー」はこちら♪
【お詫び】初版p.103のイラストのスワヒリ語は、見出しの「嫉妬は〜」とは別の句で、「トウガラシの粉をマスカラにしないで(私を怒りの目で見ないで、私に嫉妬しないで)」という句です。「嫉妬やめて系の類句」と思っていただけたら幸いです(第二版は見出しと同じスワヒリ語の句に修正済み)。
ことわざとは、言葉を食べやすくさせる椰子油のようなものC・アチェベ(ナイジェリアの作家)
梅田洋品店は「アフリカのことわざ」をツイッターで配信しています。
思わず「うーん、深い!」とうなってしまう諺・箴言・格言の数々。集めたコトバは約600句(2018年7月現在。少しずつ追加してます)。
その中から「リツイート」や「いいね」されて反響が多く、なるべくアフリカの地理や文化が感じられるようなものを17句ほど選び、ここに紹介させていただきます。
アフリカのことわざ 厳選17句
山と山は出会えないが
人と人は会うことができるケニア
シマウマを追っても必ずつかまえられるわけではないけれど
つかまえた者は追っていた者アフリカ南部
丸太がどんなに長く水につかっていても
決してワニにはならない西アフリカ諸国
早く行きたいなら ひとりで歩いてください
遠くまで行きたいなら ほかの者とともに歩いてください不詳
私がいるのはみんながいるから
みんながいるのは私がいるから南アフリカ、ズールー人(Ubuntuという単語の意味のひとつ)
あなたが火をおこすとき 人々は喜んで参加します
あなたが灰の始末をするときは たいていほかに誰もいません不詳
ロブスターは水が好きだけど
自分が調理されるときのそれは別セネガル
木を植えるときは一本だけではなく 三本植えなさい
日除けのためと 果物のためと 美観のために不詳
ラクダは重い荷物には耐えられるが
しばり方の悪いロープには耐えられないソマリア
ニジェール川でさえ 島をよけて流れるナイジェリア
豊富さとは 霧のようなものボツワナ
英知とは バオバブの木のようなもの
誰も一人でそれを抱きしめきれない西アフリカ諸国
バッファローに追われて木のてっぺんに登るはめになったら――
景色を楽しみなさい不詳
コラの実を包むのは 葉
人を包むのは?
―― 人であるシエラレオネ(コラの実)
ゾウたちが戦えば 苦しむのは草たちケニア
ペンバ島にあるならば、ザンジバル島にもあるタンザニア
人生はメッセージです 聞きなさい
人生は信念です 信じなさい
人生は贈り物です 受け取りなさい
人生は愛です 想いなさい
人生は冒険です 挑戦しなさい南アフリカ、北ソト人
以上、17句をピックアップしてみました。
お気に入りの句はありましたか。
出典(ソース)について
アフリカ関連の本(文学、旅行記、文法書、経済書、伝記…)を開くと、かならずひとつは(!)ユニークなことわざが引用されてるものです。
ここに掲載したことわざはそのような本や、インターネットからの情報のほか、実際に現地でたずねて教えてもらったものもあります。
ツイッターでは、それぞれのことわざには、できるかぎり国名や民族名を記してます(時には引用元の本のタイトルも)。
とはいえ、ことわざはどこで誰がいつ言い出したのか、はっきりしない「不詳」の句も多いです。カメルーンで聞いたことわざが、ある本ではブルンジのものとされていたり。中には、ほんとうにアフリカで使われているのかさえ怪しい句も…。
ヨーロッパやアラブのことわざとまったく同じ「アフリカのことわざ」もネット上でたまにみかけます(日本でも、たとえば「豚に真珠」「一を聞いて十を知る」はそれぞれ『新約聖書』と『論語』が出典……って知ってましたか? ほとんど「日本のことわざ」になってますが)。
ついでに書いておくと、古いことわざには今日では差別、迷信とされる表現もたくさんあるものです(日本だと、「女の浅知恵」など)。アフリカも同じで、「残念なアフリカのことわざ」もたまに見かけます。言い伝えだからといって、すべての人や社会に当てはまる真理は求められません。上手に都合よく(?)用いるようにしましょう。
あの広い大陸にはまだまだ素敵な言葉がありそうです。今後もツイッターに少しずつ加えていきますね。
なお、「アフリカのことわざ」とはべつに、梅田洋品店のお知らせ専用ツイッターアカウントもあります。合わせてフォローいただけたら嬉しいです。
【おまけ】こんな本から、こんなことわざ
『半分のぼった黄色い太陽』 C・N・アディーチェ
「耳の聞こえない者に挨拶しよう、もし天が耳を貸さないならば、大地が聞いてくれるだろうから」 ナイジェリア(イボ人)
『祈りよ 力となれ』 リーマ・ボウイー
「急に雨が降ると、羊もヤギも同じ屋根の下に入る」 リベリア
『援助じゃアフリカは発展しない』 ダンビサ・モヨ
「木を植えるのにうってつけの日は20年前、次によい日は今日」 アフリカ(不詳)
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